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EMLG/JMLG Annual Meeting 2005報告

JMLG secretary
鳥居 肇(静岡大教育)

  2005年のEMLG/JMLG Annual Meetingは,“Modern Tools for the Study of Liquid Systems” のテーマで,チェコ共和国プラハ市のCzech Agriculture Universityにて開催された。会議のチェアマンはIvo Nezbeda教授 (Czech Academy of Sciences) が務められ,Ph. A. Bopp (Bordeaux), R. Buchner (Regensburg), E. Guardia (Barcelona), R. Vallauri (Trento) 各教授が運営の協力にあたった。会議は2005年9月4日(日)夕方の開会式,基調講演1件(G. Palinkasによる会議全体のoverview),social mixerから7日(水)夜のbanquetおよび8日の朝食までであり,約90人が参加した。日本からの参加者は11名(大瀧仁志,野村浩康,山口敏男,岡崎進,木村佳文,鳥居肇,松林伸幸,山口毅,吉井範行,岩橋建輔,深澤敏子;以上敬称略)であった。なお,国別の参加者数は,開催国チェコ(19人)を筆頭に,日本,フランス(ともに11人),ドイツ(10人),イタリア(9人)と続く。なお,米国から1名,ブラジルから2名の参加者もあった。

 会議プログラムは,8つのセッションに10件の招待講演(40分‐50分)と21件の口頭発表(20分),および45件のポスター発表で構成された。各セッションのタイトルと招待講演は以下の通りである。

Simulations I & II (Sep. 5, morning)
Ph. Ungerer (France), “Towards versatile molecular simulation tools for the investigation of equilibrium and transport properties of fluids”
I. Bako (Hungary), “Application of Car-Parrinello molecular dynamics simulation method to molecular liquids: Some examples”
S. Okazaki (Japan), “Molecular dynamics study of vibrational energy relaxation and dynamics of coherence of solute molecule in solution”
Interface (Sep. 5, evening)
P. Jungwirth (Czech), “Ions at the air/water interface: Towards a unified picture of surfaces of aqueous salt, acid, and base solutions”
Experiments I (Sep. 6, morning)
V. Rodriguez (France), “Hyper-Rayleigh/Hyper-Raman scattering in liquids: A complementary spectroscopic approach”
Solutions and instabilities (Sep. 6, morning)
N. Matubayasi (Japan), “Method of energy representation as an approach to the solvation free energy”
A. A. Chialvo (USA), “Ion pair formation and counterion condensation in aqueous electrolytes and polyelectrolyte solutions. Insights from molecular simulation”
Experiments II (Sep. 7, morning)
J. L. Hazemann (France), “Local structures in supercritical solutions: An in situ investigation by X ray synchrotron radiation”
Transport and properties (Sep. 7, morning)
E. Nibbering (Germany), “Sequential proton transfer through water bridges in acid-base neutralization reactions”
Experiments III (Sep. 7, evening)
J. Colombani (France), “Holographic interferometry for the study of liquids”

なお,5日と6日の昼食後夕食までは自由時間に充てられ,参加者は市内観光等を楽しんだ。その代わり会議主催のexcursionは行われなかった。また,6日の夕食後はポスターセッションが(但しポスター自体は会期中掲示),7日の午後は運営会議と総会が行われた。

 筆者の印象に残ったのは,ポスターセッションの運営方法である。Registration時に渡された書類にlist of poster presentationsが無いので尋ねたところ,掲示しに来た順番に掲示してほしいとのことであった。List of poster presentationsの配布は,ポスター表題部分を撮影したものを会議のwebページに後日掲載することで代えられた。Nezbeda教授によると,会議直前までポスター発表申し込みや変更があったため,会議が始まってからlist of poster presentationsを作成しようというアイデアに至った,ということであった。

 若手研究者(大学院生・ポスドク)の優秀なポスター発表に対して,例年と同様にポスター賞が贈られた。今回は以下の3件が選ばれた。受賞者には,賞状のほか,副賞として150 Euroおよび3年間のEMLG/JMLG会費無料の特典が贈呈された。

その他,今回は次点として以下の1件に対して,3年間のEMLG/JMLG会費無料の特典が贈呈された。

来年以降の会議について

 7日午後の運営会議と総会において,来年以降の会議の開催地とテーマ等が議論された。

[2006年]
9月3日から7日にBarcelona (Spain) において,Liquid systems under extreme conditionsをテーマに開催される。チェアパーソンはElvira Guardia教授が務められる。
[2007年]
11月22日から25日に福岡市で開催される第30回溶液化学シンポジウムで第2回JMLG会議が併催される。この年にはEMLG会議は開催されない。この会議のチェアマンは山口敏男教授と平田文男教授が務められる。会議の前後にpre- and post conferencesも予定されている。また,欧州から出席する若手研究者(学生および若手ポスドク)への援助をEMLGが行うことも決定された(4名に500 Euroずつ)。
[2008年]
9月上旬にLisbon (Portugal) において,Fundamental understanding of supercritical fluids at the molecular level(仮題)をテーマに開催される。期間は3日半の予定である。チェアパーソンはM. Isabel Cabaco教授が務められる。

その他

  1. EMLGの会則作成作業は,引き続き進行中である。
  2. EMLGのsecretaryとtreasurerは任期が到来したが,引き続きPh. A. Bopp教授とM. Musso教授がそれぞれの任にあたることとなった。
  3. JMLGが溶液化学研究会のinternational divisionであるという位置付けと,溶液化学研究会の概要について,7日午後の運営会議と総会において,JMLG chairman山口教授から説明がなされた。
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